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#4. Fly Me to the Moon

  • 執筆者の写真: Hiro K
    Hiro K
  • 2020年5月8日
  • 読了時間: 4分

(おすすめ動画)

Frank Sinatra

Astrud Gilberto

Oscar Peterson


(Background)

1954年に、作詞家・作曲家のバート・ハワードによって制作されたもので、初演はニューヨークのキャバレー "Blue Angel" において披露、ヴォーカルのフェリシア・サンダーズ(英語版) の歌唱によるものであった[1]。ただし、この時の曲のタイトルは "In Other Words"(対訳「言い換えると」)であり、も3⁄4拍子で、現在広く認知されているアレンジとは装いをかなり異にしていた。この「In other words」という台詞は歌詞の中にも登場しており、現在でも本作をカバーする際に "Fly Me to the Moon (In Other Words)" というタイトルにするアーティストがいる。同年にはヴォーカルのケイ・バラード(英語版)によりデッカ・レコードにて初めてレコーディングされ、彼女が本作のオリジナルアーティストとなった。その数年後(1960年)に、ペギー・リーがアルバム『プリティ・アイズ(英語版)』収録曲の一つとしてレコーディング(タイトルは "In Other Words")、同時期にTV番組『エド・サリヴァン・ショー』に出演し本作を歌唱。これが切っ掛けで本作は広く知られるようになった。

1956年には、ポーシャ・ネルソン(英語版)のアルバム『Let Me Love You』に収録された。同年、ジョニー・マティスが本作を収録する際に初めて「Fly Me to the Moon」の題が登場した。

現在多く耳にする「Fly Me to the Moon」が完成するのは、1962年のことである。作曲家・編曲家のジョー・ハーネル(英語版)が4⁄4拍子のボサノヴァ風に書き直したものが、現在よく知られているアレンジの一つである。その後、1964年にフランク・シナトラがカバーして爆発的なヒットとなった。ヴォーカルナンバー以外でもインストナンバーとしても知られ、オスカー・ピーターソン等のジャズ・アーティストが演奏している。

シナトラが本作を発表した1960年代、アメリカ合衆国はアポロ計画の真っ只中にあり、本当に『月に連れて行って貰える』のは「非常に近くまで迫っている、近未来の出来事」であった。そのため本作「Fly Me to the Moon」は一種の時代のテーマソングのように扱われ、これが本作のヒットにつながった。シナトラ・バージョンの録音テープは、アポロ10号・11号にも積み込まれ、人類が月に持ち込んだ最初の曲になった[2]。このシナトラ・バージョンは2000年の映画『スペース カウボーイ』(ワーナー・ブラザース)のラストシーン(トミー・リー・ジョーンズ演じる宇宙飛行士が身を挺してミッションをクリアした後、予定外の月にまで到達してしまう)においても使用されている。


(個人的見解)

アニメのエンディングで使われたこともあり、スタンダードの中でも日本では幅広い層に馴染みのある曲ですね。一見、難易度の高くない分かりやすい楽曲のように思われます。関係調、5度圏(Circle of 5th)、セカンダリードミナントやモチーフの発展あたりを勉強している方々には良い教材といえると思います。しかし、簡単に理解できそうな楽曲であっても、歌詞と連動し(作詞作曲が同一人物)、楽曲特有の雰囲気を醸し出し、そして人の心に残る様な楽曲を作ることは容易なことではありません。


(構成)

Aメロ(m.1-8)

Bメロ(m.9-16)

A2メロ(m.17-24)

B2メロ(m.25-32)


(Harmony)

楽曲全体の基調はAマイナー。Aメロは、Aマイナーで始まり、Bメロ前半まで徹底的に5度ずつ下降していきます。BメロはAマイナーの関係調であるCメジャー。4小節フレーズが繰り返され、4小節ごとにセカンダリードミナントやii-Vが(終止)置かれています。(Aメロはセカンダリードミナントが2回。Bメロはii-Vが2回。)この様に分析するとこの楽曲が以下に規則的に作られているかが分かりますね。


(Melody&歌詞)

Aメロのメロディーは下がって、上がって、下がる、という特徴的なメロディーですね。ここの歌詞は「Fly me to the moon and let me play among the stars.」「Let me see what spring is like on Jupiter and Mars.」=「私を月に飛んで行かせて欲しい。そして、沢山の星たちの中で遊ばせて。」「木星や火星の春がどんなものなのか見せて欲しい。」と空想的な内容です。なんとなくですが、メロディーの流れは空を飛んで上がったり下がったりしている様に感じます。

そして、BメロではAメロの空想的な歌詞を現実的な言葉で言い換えています。「In other words, hold my hand=「言い変えると、手をつないで。」)「In other words, darling kiss me」=「ダーリン、キスして。」

Bメロは、Aメロと比較すると言葉数が少なくなり(=タイで結ばれ音が長くなる)、大きな1つの山型のメロディーになります。

同じ様なことが2番でも繰り返されますが、1番と異なるのは、最後は関係調のCメジャーで終わるという点です。しかも、その最後の終止は完全終止であり、そこに当てられた歌詞は「I love you」です。つまり、ハッピーエンドということですね。


 
 
 

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